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Riders to watch: シクロクロス全日本選手権2022-23 

シクロクロス全日本選手権22-23、注目の選手をピックアップ。 2023年1月14-15日に愛知県稲沢市祖父江町・ワイルドネイチャープラザで開催されるシクロクロス全日本選手権。例年の12月開催とは異なり、ヨーロッパ諸国と同日の1月中旬開催となった。砂丘を用いるコースは、砂のアップダウンという国内でもユニークなコース。一部のカテゴリーの注目選手を確認しておきたい。開催概要はこちら

男子エリート

大本命は今期負けなしの11連勝を誇る織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)。エリートではまだ獲得していない全日本のタイトル獲得に向けて万全以上のシーズンでここまで来ている。織田を中心としたレースとなることは間違いない。竹内遼(GHISALLO RACING)は今シーズンの参戦数こそ少ないものの一列目スタートを獲得。12月に同コースで行われたJCFシリーズ戦では後方スタートから3位。期待がかかる。

宇都宮ブリッツェンは2023年から2枚看板となる。ディフェンディングチャンピオンの小坂光は12月の宇都宮戦での落車骨折もあり、どこまで調整できているかは不透明。移籍したばかりの沢田時は今シーズン織田に土をつけられないでいるのが気がかりだが、ブリッツェンの両名はなんといってもそれぞれ2度の全日本タイトル保持者。厳しい展開の中で、勝ち切ることを知る選手たちは強い。全日本タイトル、そして誰よりも経験を持つ竹之内悠(Cinelli-Vision)は、砂のレースで強さを発揮する。新機材への適応と、コンディション復調の兆しを見せており、毎回全日本にしっかりと合わせてくるベテラン。テクニックはサーキット内で随一と言っていい。ハマると怖い存在として、昨年U23チャンピオンの村上功太郎(TOYO FRAME)を挙げておきたい。

男子U23

昨年に続き、U23が面白い。顔ぶれを多少変えつつも、タレントが揃う。すでに2020年にタイトルを獲得し昨年は3位の鈴木来人、エリートレースでの表彰台も経験し着実な成長を見せている副島達海(大阪産業大学)、昨年のジュニアチャンピオンである柚木伸元(朝明高校)、昨年大会は兄とスプリント勝負の末2位になった村上裕二郎(明治大学)、エリートカテゴリーでも上位の常連になってきた弱虫ペダルサイクリングチームの中島渉と五十嵐洸太ら。通常はエリートと混走のため、直接対決の機会が少なく、また一堂に会することも少ないU23。熱いレースになりそうだ。

男子ジュニア

昨年2位の高橋翔が大本命。2022年はMTBのアジアチャンピオンに輝き、MTBシーズンを本格的に見据えて今期のCXレースの参戦は控えめ。しかし全日本のタイトルを獲りに、前週のシクロクロス千葉に参戦するとジュニアカテゴリーで圧勝。時差スタートで先発していたC2をすべて、M1のほとんどの選手をパスする圧巻の走りを見せた。MTBとのダブルタイトルを狙う。2列目スタートは何の障壁にもならないだろう。対するは、今期関東のジュニアレースで熱戦を続ける佐々木啄人(宮城県泉高等学校)澤井千洋(SNEL CYCLOCROSS TEAM)高橋壮(サガミレーシング)、関西でC1と混じり好走する長島慧明。

女子エリート

U23選手を含むこともあり昨年からの世代交代が進んだ感のある女子エリートだが、小川咲絵(AX cyclocross team)が今期頭一つ抜きん出た強さを発揮している。2月の世界選手権代表にも選出され、前週の千葉では同時出走のM1で最後尾スタートから4-5番手までポジションを上げて走り切った。ワイルドネイチャーの砂丘にも適応しJCF戦では圧勝。大本命といっていい。昨年チャンピオンの渡部春雅(明治大学)は、シクロクロスシーズンの立ち上がりこそ快勝したものの、その後小川に水をあけられている。ワイルドネイチャーの砂をどこまで物にできるか。

小川を脅かす存在としてもう一名、こちらも飛躍のシーズンとなった小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)。2022年MTB XCO U23の全日本&アジアチャンピオン。加えてロードレースもU23のチャンピオン。カテゴリをまたいではいるが、グランドスラムは目の前にある。今期シクロクロスレースに積極参戦する早稲田大学の2人、石田唯大蔵こころは表彰台争いの一角に食い込んでくるだろう。

男子U17

ディフェンディングチャンピオンの野嵜然新(RACING TORQUE)は前週の千葉で圧勝。全日本に向けてはプレッシャーもありますが……、と表彰台では吐露したが連覇に向けていい流れで来ている。同じくMTBをベースとする成田光志(Dream Seeker jr. Racing Team)、XCOユースで彼らを制した松山海司(Sonic-Racing)が有力か。野村慧晴(AVENTURA VICTORIA RACING)、松村拓弥(群馬県自転車競技連盟)、山田駿太郎(TEAM GRM)ら伸び盛りの選手たちにも注目。

男子マスターズ40-49 ※1月14日開催

昨年の表彰台3人が前週で火花を散らし見ごたえのある前哨戦となった。千葉では2年前のチャンピオン生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)が制したが、最終周でディフェンディングチャンピオンの田崎友康(ToyoFrame)にメカトラ。そこまではレースをリードする展開も見られただけに、全日本で再びの激突は不可避。3強の一角、太田好政(AX cyclocross team)はシーズン中の欠場が響き2列目スタートだが問題はないだろう。3人が警戒するのは2029年チャンピオンの筧五郎(56)。今年は出場レースすべてで優勝。JCFワイルドネイチャーも制しており、再タイトル獲得に向けての準備は整っている。

シングルスピード(エキシビジョン)※1月14日開催

全日本選手権ウィークエンドのオープニングレース。昨年は腰山雅大(All-City Cycles/662CCC)が三宗広歩(TEAM TAMAGAWA)との一騎打ちを制しての勝利。ディフェンディングチャンピオンは連覇に向けて仕上がりも上々の様子。三宗も前週の千葉ME1をシングルスピードバイクで走り、後半にかけて追い上げ6位。タイトル獲得へ好材料を揃えた。過去に全日本を制している牧野崇(COGS)、関西ME1の上位常連である川村誠(チーム36隊)といった選手たちが上位戦線での争いを繰り広げることになるだろう。

Information

多くのカテゴリーで、シクロクロスレースのフィルムを手掛けるbikintvによるライブストリーミングがあるとのこと。 九州シクロクロスの「全日本選手権特設ページ」が情報がまとまっていて見やすいです。

今週末はシクロクロス全日本選手権大会 | KYUSHU CYCLO CROSS

Arenbergでも1月15日(日)は現地にて、シクロクロスの頂上決戦を見届けたいと思います。
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