劇的な大団円となった2023年のジロ・デ・イタリア。最終日から一夜明けて、ジロ公式からプレスリリースが届いたので紹介。「The numbers of the Giro d’Italia 106」いわゆる、『数字で見るジロ・デ・イタリア2023』である。
*は注釈・補足。 それ以外はすべてリリース文より。
写真もすべてジロ公式からの提供による(photos:LaPresse)。
1人目
セルジオ・マッタレッラはジロの最終マリアローザセレモニーに出席した最初のイタリア共和国大統領である。
20日
ジョナタン・ミラン(バーレーン・ビクトリアス)がポイントリーダーでいた日数。マリアチクラミーノを第2ステージから第21ステージまで着続けた。
*ミランは第2ステージで優勝。しかし登坂では他のスプリンターたちから遅れるシーンもあり、またピーダスンやマシューズといったチクラミーノ有力候補の存在からローマで彼がポイントリーダーでいることをこの時点で予測できた人はほとんどいないだろう。しかし日を重ねるにつれ、中間スプリントでも着実にポイントを稼ぎ、勝利こそなかったがフラットなスプリントでは誰よりもスピードがあることを見せつけた。仮にすべてのスプリンターが完走していても、ミランのチクラミーノは揺るがなかっただろう。そしてそこに新城幸也の献身が見て取れることに、日本人として喜びが大きい。
24歳
ヤングライダー賞のマリアビアンカを獲得したジョアン・アルメイダの年齢。
30%
イタリアの公共放送局Rai2で放映される番組『ジロ・アラリーヴォ』の、チーマコッピステージでの視聴率。
*視聴率30%はすごい数字だ。日本では2022年のサッカーワールドカップ日本対コスタリカ戦で個人視聴率30.6%というデータがある。チーマコッピステージは第19ステージ、イタリア人選手がステージ優勝に絡まなかったが、それでも注目は高かったようだ。
38歳
ジロ・デ・イタリアの歴史上、最も最年長でステージ優勝を果たしたマーク・カヴェンディッシュ(アスタナ)の年齢。
141番
マリアローザを獲得したプリモシュ・ログリッチ(ユンボヴィスマ)のビブナンバー。
*あまりヒネリのない数字な気がするが……
1400人
ジロ期間中に登録されたメディアの数(新聞・WEBのジャーナリスト、TV・ラジオジャーナリスト、地方・国内・国際フォトグラファーたち)
*ちなみに2021年のブエルタで614人、古いデータになるが2016年のツールで2000人とのこと。
3500人
ローマで行われたジロ・デ・イタリアファミリーライドの参加者数。ローマ市長のロベルト・グアルティエーリや大規模イベント担当議員のアレッサンドロ・オノラートらが参加。
*国内ではコロナ前の佐渡ロングライドが3000人規模のライドイベントだった模様。
3356.8km
2023年ジロ・デ・イタリアの総走行距離。
2億回
ジロ公式サイトのページビュー数。また、同数のユーザーに、ジロのSNSがリーチした。
*今年は特にジロ公式Twitterがいい発信をしていたように思う。ちなみに2021年のツール公式サイトへのページ訪問数は4250万。今年のジロと比べるとだいぶ少なく感じる。
Infinito(終わりのない)
人々のコルサ・ローザへの愛。