ハッセルブラッドで撮るシクロクロスのフォトストーリー
シクロクロス会場に行くと、多くの人が写真撮影を楽しむ姿を見つけることができる。The Radavistに掲載されたフォトストーリーは、昨年行われたシクロクロス全米選手権で、Brett Rothmeyer氏が撮って書いたもの。いま氏が手にするのは、ハッセルブラッドのフィルムカメラ。 カメラを手にするまでの過程と、シクロクロスを通じて自身の人生の変化が語られる美しいストーリー。フィルムカメラの再興は、ヤングカルチャーのストリートだけにとどまらない。
“今シーズンは、コース脇で音を立てるフィルムカメラが本当に増えた。(中略)ゆっくりとしたプロセスに喜びを実感している。特に、あらゆることが一瞬のうちに終わる世界にあってはなおさらだ。ということは、ディスクブレーキのバイクと高画素数デジタルカメラも、カンチブレーキとフィルムカメラに回帰するかもしれない。そんなことがあってもいい”
今週末は、日本でもシクロクロスの全日本選手権が予定されている。どんなカメラで、どんな切り取り方をするかは、あなた次第だ。
Source: 2022 Cyclocross Nationals on Film: Patience Through the Chaos | The Radavist
2023年、10のサイクリング機材トレンドと予想
bikeraderにて、2023年のロードサイクリング機材のトレンド予想記事が出ている。話題はミドルグレード電動コンポの普及、UCI規制緩和によるエアロロードの先鋭化、チューブレスタイヤの進化、バイクやパーツだけでなくライダーとの総合的なインテグレーションによるエアロ化などなど。また、エンデュランスバイクにおけるレースorオールロードの二極化がさらに進むとの見立て。近日登場するGIANTのDefyやSpecializedのRoubaixといったバイクの新型がどのような方向性に向かうかに注目とのこと。
ここでピックアップされていたもので最も気になったのは、内装変速システム「Classified」がUno-Xとともにツール・ド・フランスでデビューし、ステージ優勝を飾るという予想。いま最も注目を集めるバイクテックブランドである「Classified」は、今後のコンポーネント勢力図を塗り替えるポテンシャルを秘めている。
Source: The groupset battle wages on and a tan-wall takeover | 10 road tech trends and predictions for 2023 | bikerader
自転車フレンドリーに進むアメリカの諸都市
ポートランドやサンフランシスコのようなバイクフレンドリーな街が全米で増え始めているとmomentum magが伝えている。ボストンでは住人が3分以内にアクセスできるバイクレーンのネットワークを拡げるとともに、女性が自転車に乗ることに自信を持てるサポートを行うという。デンバーでは、あまりの需要の多さに一時停止していたEバイクの購入補助バウチャーが再開される見通しで、Eカーゴバイクならさらに補助金額が増すという。Eバイクが生活の足として重要視されていることがうかがえる。こちらもバイクレーンが拡充中だ。
自動車の街という印象が強いデトロイトも、この10年で自転車の街へと変貌しつつある。街を貫いていた高速道路が撤廃され、バイクレーンや歩道として活用され始めている。フリーウェイならぬグリーンウェイというわけだ。ヨーロッパとはまた違う自動車社会であるアメリカでも、行政が動き出すとダイナミックに物事が進展していく。
Source: Three more cities embrace the transformative power of the bicycle | momentum mag