アメリカ自転車雑誌の編集長が日本で語ったグラベルの今
cyclowiredへ寄稿したもの。2022年末に、アメリカの自転車雑誌「バイシクルクォータリー」編集長のヤン・ハイネ氏が来日。氏の著書「オールロードバイク・レボリューション」の日本語版が出版されたばかりというタイミングもあり、一緒に房総のグラベルを走りながら新著のこと、雑誌のこと、メディア論、オールロードバイクの射程について訊いています。
ーー「バイシクルクォータリー」誌は創刊20年を迎えたとのことですが、自転車雑誌の編集をする上で大切にしていることは何でしょうか。
JH 「なによりもまず、ストーリーが大事なんだ。読者を引き込み、そのライドを自分が走っているかのように感じるようなストーリーを語ることが雑誌の役割だと思っている」
ボリューム多めの記事、ぜひじっくりとお読みください。
Source: 「オールロードバイク・レボリューション」著者ヤン・ハイネさんと走った房総グラベルツーリング | cyclowired
ニバリ最後のバイク
Rouleurにて、2022年のイル・ロンバルディアで引退したヴィンチェンツォ・ニバリの最後のバイクが紹介されている。グランツールをすべて制したイタリアの英雄を称えるスペシャルペイントスキームのウィリエール zero SLR、こうしたポップなカラーリングはなかなかプロのプロトンには少ないからこそ、目を引くもの。とはいえ、先日紹介したTDTユニベットのキャノンデールのようなバイクも出てきていて、もっともっとこんなバイクが見たい、とも思う(ピストクリテリウムにはこうしたカラーリングが多いが、ロードレースにももっとあっていい!)
Source: GOING OUT IN STYLE: WILIER 0 SLR FOR VINCENZO NIBALI | Rouleur
英国選手のオークリー離れ?
先日ようやくアスタナへの移籍が公式発表されたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)だが、アスタナのトレーニングキャンプに参加している様子には、何かが欠けているとCyclsitのTwitterが指摘している。
何か、とはサングラス。カヴェンディッシュといえば、シグネチャーモデルも数多いオークリーとの蜜月関係が思い出されるが、アスタナとの契約がないために、グラスレスでライドに出た模様。アスタナのサングラスサプライヤーはシーコンということで、シーコンをかけるカヴが見られるのか、それとも個人スポンサーとしてのオークリーに戻るのか、選手の表情を決める重要なポイントだけに注目が集まる。
もうひとり、英国選手でオークリーの印象が強いゲラント・トーマスだが、こちらはチームサプライヤーの変更に伴って、10年以上も愛用してきた白のJawbone/Racing Jacketを手放すことになった。とはいえ、少しその面影もあるモデルをセレクトしているので、大きく混乱することはなさそうだ。新ブランドはサンゴッド。昨年はコンチネンタルチームのスポンサーをしていたが、今年イネオスそしてトーマスとともに人気爆発となるか。
文字通りの「顔」を失ったオークリーだが、今シーズンもグランツールやモニュメントの表彰台での露出に向けて抜かりない。ユンボ・ヴィスマとの新たな契約はその最たるものだろう。対照的であるがゆえに魅力あるライバル関係のワウトとマチューが同じ顔になるのは、ちょっとさみしい気もするけれど……。
Source: @cyclist | Twitter