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Festive 500 54/500

年末の恒例行事となったFestive 500、クリスマスイブから大晦日までの8日間で500kmを走ろうと呼びかけるライドチャレンジ。すでに10回以上を数える開催のうち、恥ずかしながら達成したのは2回か3回。距離という点では低調だった2022年をいい形で締めくくるためにも、この年末のライドを記録したい。

クリスマスイブの朝は、日本各地から大雪の報せが届いていた。遠く四国、名古屋、前橋といったふだんあまり大雪の印象がない地域が白く埋もれるのを見て、寒波の襲来を感じるのだった。寒波が来ようと来なかろうと底冷えの続く八ヶ岳南麓だが、だいたい日本海側のような豪雪地帯が降っているときほどこちらは雪が降らないというのが定説。逆に寡雪地域の雪は、こちらの降雪も意味することが多く、警戒する。朝は庭が白く染まり、夜のうちに雪は降っていたのがわかる。

先日出かけた富士見が大いに路面凍結していたことも思い出され、今日のライドも凍結を恐れてシクロクロスタイヤをロードバイクにねじ込み出かけたのだった。昨今のロードバイクは、33Cくらいのタイヤを易易と飲み込んでしまう。

気温は思ったより寒くなく、3-4℃。つま先もシューズカバーのおかげで、痛くない。陽のあたる場所ではなんら問題なくむしろ快適でさえある。そしてほとんど路面は凍結していないのであった。ゴロゴロと転がるシクロクロスタイヤの走行音を楽しむとしよう。

人気のない大門ダムを抜け、日の春、武川、白州と抜ける。後半は向かい風に苦しめられたものの、ロードライドの心地よさは冬も変わらない。

山に囲まれたこのエリアでは、ついつい道よりも山を撮ってしまいがちだ。八ヶ岳も南アルプスも、この数日ずっと山頂付近には雲が絡みついていて、ところどころ吹雪いているのがわかる。一方で富士山は快晴の青空のもと屹立している。少し離れた山梨の西端からも、この山が日本一である理由がなんとなくわかる。

街、という概念がほとんどない地域であり、コースを走ったが、最後に上がってきたうちゅうブリューイングのタップルームには、楽しげな一団が賑々しくビールを飲んでいた。この日がクリスマスイブであることを告げる、唯一の邂逅であった。

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