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日本横断レース帯同記 26′ 大阪

Arenberg 主筆の小俣は日本最長のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」に大会広報チームの一員として8日間帯同中。ステージレースで移動しながらの日々をロードレースに絡めて、とりとめも無く書き留めます。

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5月24日(日)

毎年同じルートを使うステージレースも3年目となると、新鮮味はあまりない。やたらと明るい大仙公園(自分の記憶の限りここはいつも晴れている)には、SHIMANOのロゴ入りTキャップを被ったロードレースファンが早朝からやってきている。さすが堺、天下のコンポーネンツメーカーのお膝元でもある。

3年目で新鮮味はあまりないが、ステージレースの初日はいろいろと勝手を忘れていることに気づく。大会のレポートとインスタグラムを担当しているのだが、どのタイミングでどんな取材をするか、いまひとつピンとこない。これはまぁ、数日中に思い出すだろう。

それにしても、大阪の地に自転車関係者が一堂に会しているというのは壮観だ。みんな予定と都合を合わせてこの日この場所に集っている。大きなイベントだけに動員されている人数も多く、そしてその多くが8日間という短くない期間を共に過ごす。旅芸人の一座である。

我々メディアチームは、昨年同様フォトグラファーの啓兄(出発前にポッドキャストを録った)とS子さん(穏やかな物腰と筋の通った物言いが魅力)、そして物書きの私という構成だ。昨年このステージで体調を崩した我々のボスも、今年はそうはなるまいと暑さ対策を仕込んでいる。人は学ぶ生き物であり、昨年のあのドタバタ劇を思うと、とにかく健康で過ごすことができればそれでいいような気もする。

自宅から自転車で10分もかからないという啓兄は、TOJ期間中にも乗りたいらしくロードバイクでやってきていた。翌週には富士ヒルクライムがあるから、気合が入っているのだ。同じく富士ヒルクライムに燃える栗村修ツアー・オブ・ジャパン組織委員長がふらっとメディアのテントにやってきて、辻のバイクを物色する。どうやらもう、競争は始まっているようだった。競うのが根本的に好きな人たちなのだ。

この日記は、ツール・ド・フランスで毎日書くDaily Notesの予行演習、という意味合いが強いのだが、昨夏の旅日記の読者の方にお声がけをいただく。散々パン・オ・ショコラかショコラティンかとフランスの南北での呼び名の違いを話題にしたためか、差し入れをいただく。ここ大阪・堺では「パン・オ・ショコラ」表記であった。

レース前にいろんなチームの監督や選手に話を聞く。注目のSWATT CLUBは監督が昨年まで選手だったようで、若さを感じる。しかし堺国際クリテ、堺ステージとレースで見せたその勢いは、若手主体チームの理想形と言えるかもしれない。TOJが呼びたかったのもわかる。

レース前に話を聞いた山本哲央の一言目は、「今年はワンピースがある」ということだった。トラック競技のスペシャリストであり、昨年の堺ステージでも上位に入っている彼がアドバンテージとして挙げるのがエアロワンピースだというのだ。

そして実際、最終で出走した彼はステージ2位に食い込んだ。

ステージ3位と4位はSWATT CLUB。大柄な彼らは見るからに速そうだったが、不可解なのは優勝したトンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO)。小柄な彼は淡々とペダルを踏んでいるようで、フィニッシュラインで見ていても速さを感じなかった。レース後に写真で見ても、猪突猛進という趣はない。静かな速さ。今年ピドコックをスプリントで破った将来のスター候補の大きな走りを見るチャンスが、このTOJかもしれない。

夕ご飯は串カツ田中。滞在先のホテルは奈良なのだが……大阪・堺ステージの夜だから、大阪の食ということでいいでしょう……。ちなみに昨年、もう来年は無いであろうと予言した中華は、やはり無くなっていた。ちょっと残念。

1年という時間は短いようでいて、残酷な時間でもある。

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堺ステージ レースレポート
Tour of JapanのInstagram
※同僚の辻啓・S子さんの写真をアップしています

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